【分析】今更ながらPSYCHO-PASSが人気な理由を分析してみた
アニメに通じきれてない私が
PSYCHO-PASS１期が人気だと感じた理由を勝手に書きます。
どの層のファンを獲得したんだろう、って視点です。
みなさんご存知PSYCHO-PASS。 1話はこちら↓
書いてあること
サイコパスが人気になった理由
①製作陣 - 従来からのアニメファン + アニメ外のコンテンツファン層の獲得
②声優 - 従来からのアニメファンの獲得
③キャラ設定 - 原案者ファンの獲得。アニメ視聴に抵抗がある潜在層の獲得
④内容 - 世界云々系アニメファン層の獲得 2045年問題興味層の獲得
なんでPSYCHO-PASSが人気になったのか、その理由詳細
製作陣がなんか豪華っぽい
私でも知っている、虚淵 玄氏が脚本を務め、
最近ももクロちゃんを主役にした映画「幕が上がる」の監督の本広克行氏が総監督。
内容にもつながるが、アニメを普段見ない層にも受け入れやすい内容になったとではと思う。
絵がなんか豪華っぽい
人気漫画 家庭教師ヒットマンREBORN!の作者である、天野明氏がキャラクター原案。
PSYCHO-PASS1期の初回放送は、REBORN!が終了した2012年の10月です。
週間少年ジャンプで2004年から8年にわたる連載で、多くのファンを抱えたREBORN!。
ファンの作品に対する高い熱量をPSYCHO-PASSという新しいアニメで維持することができたと考えています。
キャラ設定
登場するキャラクターの特徴がほぼ全員黒髪ということで
ライト層も抵抗なく作品を観れたんじゃないかなと思います。
内容
世界云々系
DEATH NOTE, コードギアス反逆のルルーシュ など、現状社会に不満を抱える主人公が世界に戦いを挑む内容のアニメがあります。常守は世界を統治しているシビュラに接触することで、上記作品のエッセンスを取り込んでいると思われます。毎週録画して観ていたコードギアスが来年で初回放送から10年みたいで、なんかつらいです。
テーマにリアリティがある。
問いかけは今私たちに「自分ゴト」として突きつけられる
シビュラシステムが支配する社会に対して、各登場人物は以下のように述べています。
常守「法(シビュラ)が人を守るんじゃない。人が法を守るんです。これまで、悪を憎んで正しい生き方を探し求めてきた人々の思いが……その積み重ねが法なんです。それは、条文でもシステムでもない、誰もが心の中に抱えてる、脆くてかけがえのない思いです」
槙島「僕はね、人は自らの意思に基づいて行動したときのみ、価値を持つと思っている。だから様々な人間に秘めたる意思を問いただし、その行いを観察してきた。」
常守は社会を支配するシビュラの本当の姿を知り、反感を持ちつつも、現状シビュラに頼らなければすぐにでも崩壊してしまう社会を目の当たりにして、第１期ではシビュラを受け入れています。
一方、個人の犯罪係数が全く上昇しない特異体質「免罪体質」に孤独感を持つ槙島は、システムに支配され、意思決定の必要性がなくなった社会に対して疑問を持ち、人間自身が持つ意思とそれに基づく行為に人間らしさを感じ、生きる事に対する価値を見出していた。
この問いかけは、昨今じわじわと世の中ゴトされてきた未来予測に対して、各々が思っている事を問いかけることで具体化しているのではないかと思います。
2045年コンピュータが人間の知能を超えるとされています。
その時を「技術的特異点/シンギュラリティ」として、レイ・カーツワイルが提唱しています。
具体的にどんな世界があるかというと、うろ覚えだけど「ナノロボット人体取り込みによる不老不死が可能に」があった気がします。
そんなシンギュラリティ達成のために、不可欠なのが「AI(人工知能)」の存在。
Googleがカーツワイル氏を取り込み、世界的にも研究が進んでいます。(京都大学が研究用に作ったアプリもあるよ。)
未来に関する書籍やネット記事が増えていく中で、シンギュラリティを越えた後の世界を議論する記事を見かけるようになりました。
ハッピーな世界になる派、否定派。
みんな、「その後の世界」が気になるのでしょう。
私だって気になります。でも、それをリアルに語るにはまだ「世の中ゴト」されていないのが現状です。
話をアニメに戻します。
何が言いたかったかというと、PSYCHO-PASSはアニメであるにもかかわらず、現代社会に出現した「リアルワード」に共通項を設けることで、考えてみたい・気になる「未来の話」に問いを視聴者に与える事で、より引き込んだと考えています。
もし、シンギュラリティを越えた世界が実現し、
システムに支配される世界がやってきたとしたら。
あなたはシステムに従うのか、それとも抗うのか。
以上から自分なりにまとめると、
アニメPSYCHO-PASSの特徴はいろんな切り口があるんだなあって思いました
①製作陣 - 従来からのアニメファンの獲得 アニメ外のコンテンツファン層の獲得
②声優 - 従来からのアニメファンの獲得
③キャラ設定 - 原案者ファンの獲得。アニメ視聴に抵抗がある潜在層の獲得
④内容 - 世界云々系アニメファン層の獲得 2045年問題興味層の獲得
終わりにリンク集
DJのスティーブ・アオキ氏がカーツワイル氏に行ったインタビュー。
動画なので、見やすいかとおもいます。
http://wired.jp/innovationinsights/visual-insights/w020/neon-future-sessions-ray-kurzweil-steve-aoki/?user=normalwired.jp
追記
１期で狡噛さんが槙島を撃ったシーンは、アニメ版 Phantom(虚淵 玄氏が脚本)の最期のシーンにめっちゃ似てた。
