インターネットを使った試験について
インターネットを使った試験、賛成?反対?
「丸暗記という考え方より、情報を咀嚼して通訳するような能力が必要です。私たちは生徒達に、ただ繰り返すだけの学習法ではなく知識を使ってほしいと考えています。
インターネットの利用した上でのテストは、アリ。イノベーションが起きない限りはナシかな。
デンマークでインターネットを試験利用した際に、以下のような条件があったようだ。
- インターネットを試験に利用する条件
- 「正しい事実」を収集するためであること
- 代わりに議論を行う内容であること
- 翻訳機能の使用禁止
また、試験問題は検索してすぐ答えが書けるような単純な問題ではなく、複雑に生徒本人の興味や議論に発展しそうな内容とのこと。
インターネットでは、論文を見ることができたり、教科書で知り得ない「事実」もすぐに分かる。うっかり忘れても思い出せる。例えば、将来仕事で学校で習った知識が必要になったらどうやって事実を調べるか?2017年時点では、まずGoogle(もしかしたら未来は別の検索エンジンかもしれない)だろう。リアルな世界ではインターネットで調べることは禁止されていないのに(もちろんインターネットだけでは不十分な場合も多いが。)、どうして学校はダメなんだろうと疑問に思う。
一旦メリデメを整理してみよう。
- インターネットを使った試験のメリット
- インターネットを使った試験のデメリット
- 生徒にとって試験勉強しづらい => つまり勉強習慣の形成ややり抜く力を鍛える機会を損なうのでは?
- 教師にとって、科目ごとに問題を作成することは難しい、、?(例えば、原価計算は)
- 教師にとって、"何を◯とするか"の評価基準を作ることが難しい。これこそ答案をインターネット上に公開していろんな人にチェック受けないとじゃないか?
- インターネットの記事を使って、すでにある意見や議論の単語を並び替えたり、別の言葉で言い換えて答案を作成できる(記事でももちろん、懸念点が記されている。)
生徒視点ではインターネットを使った試験は魅力的。だけど「魅力的だから導入しまーす!」というのは、デメリットに評価が絡んでいる時点で生徒たちに無責任すぎる。学校の点数評価システム以上に生徒の自己肯定感をなくすかもしれない。悲しいかな。イノベーションが起きない限り、現実はそうだろう。でも、、、
もしインターネットの試験を導入するなら、どう評価する?
記事には見当たらなかったけれど、試験範囲を学び始めた時との変化ではないだろうか。例えばこんな感じ。
- ググり力
- 文章構成力
- 文章表現力
- 論理的整合性
- 表記された事実の正確さ
「できること」より「できるように試したこと変化したこと」を評価する教師でありたいなあ。そう思うとインターネットの試験がいい。