猫先生の長めのつぶやき

This is what I am. This is what you are.

グレイテストショーマン 違和感を感じたよ。

ヒュー・ジャックマンの最新作「グレイテストショーマン」。  音楽はララランドスタッフということもあり人気作。実は予告観た時から、涙出たよ。個が輝く時代が、ついに来るのかと期待した。 youtu.be 

だが観終わった後、とってもとっても違和感が拭えなかった。ポイントを覚書しておく。

「個性」について問題提起していない

テーマソングである「This is me.」関して深いエピソードはなかった。 これからの時代の在り方を提示してほしかった。キアラセトルの配役は重要な役どころのはずが、登場回数は少ない。

そして社会的に低い「変わった」人として虐げられてきた人たちを見世物としてバーナムはサーカスを始めるのだが、それは「みんな違うからこそ輝く場所を作る」のではなく、お金の為でありテーマソングとはずれている。結果みんな居場所出来たよね!よかったよかった!みたいな流れ。また、個を輝かせるには様々な葛藤があるはずだが全く描かれておらず共感できない。考えすぎかもしれないけど、制作側の人間は成功者だ。だからこそ、社会的に低い地位の人たちの心情を描く必要がなかったのでは。すぐに見世物としてサーカス出てるやん!別にサーカスなくても輝けたんと違う?と思った。cmからは「個性」が大きなテーマであると感じていたが、他にも色々テーマありすぎて薄くなっている。それ故白人さまのお陰で気がついたら個性を認め合うが流れになっているのだが、不自然で不快感しかなかった。

結局個性がみんな違うからこそ輝く社会は、まだまだ先になりそうだと実感してしまいました。

白人主義のストーリー

「社会的地位の低い人に良いことしてあげてる、白人さま」であり、虐げられている方の心情変化は全くない。お金のためにサーカスを思いつき、実現化していくバーマム cmで採用されている「みんな違うからこそ輝くんだ」っていうセリフも、採用時の誘い文句でショックだった。

曲のパフォーマンスは最高

それのために映画館に行く価値ある。「This is me」は涙が溢れそうになりました。

バーナムとユニークな人たち バーナムと上流階級 バーナム、火を放たれる の3本立てに分けていたら見応えあったんじゃないかな。