猫先生の長めのつぶやき

This is what I am. This is what you are.

思いやりよりも、自分を大切にすることを教えたほうがよい

相手を思いやろう

学校で先生がよく言いそうな言葉Top10に入ってそうな言葉だ。具体的な情景は思い出せないけれど、ホームルームとかでよく言われてたなと思う。

なぜ相手を思いやることが大切なのか?

相手を思いろうという言葉の中には「自分よりも他人を優先しなさい」といった裏メッセージを感じる。あなたは我慢しなさい、と。自分よりも他人を優先することは、組織のトップの命令に従うことにつながる。それはきっと今の先進国としての日本を作り上げてくれた昭和の時代にとても大切な価値観だと思う。自分よりも他人を優先することで、会社が回る。会社が回ることで、商品が増える。商品が増えることで、消費が増える。消費が増えることで、会社の売り上げが伸びる。会社の売り上げが伸びると、給料が増える。あとね、1クラス40人をまとめ上げるのには、自己犠牲が入った方がまとめやすいのかな、そういう考えの人もいそう。

学校は相手よりも自分を大切にする大切さを

自分を大切にできない人間が、他者を思いやれるわけがない。この場合の他者を思いやるというのは、自己犠牲と同時にその他者から雑に扱われる事につながる。これからの時代、言われた事をやるだけの仕事はなくなる。自分で仕事を作り、他者に価値を感じてもらう事でお金を稼ぐスタイルが主流になる。つまり成熟社会に置かれている生徒の状況は、一昔前と異なるのだ。自分を大切にできない奴は、他者のやりたい事に巻き込まれ、しかも全員が人格者で大切に扱ってくれるわけでもないのだから、使いっ走りで終わる事だって以前より増すだろう。ここまで書いたけど、単純に、こんなにいろんなチャンスに恵まれた時代に生まれてきたのに自分を蔑ろにするなんて、悲しいじゃないか。

ここまで書いてきたが、大切な事ほど言葉にするのは難しいね。

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