猫先生の長めのつぶやき

This is what I am. This is what you are.

基礎に戻ることを嫌がる生徒たちについての忘備録

以前、某団体で数学を教えていたことがあった。 生徒は高校生。小中学校で様々な事情があって、学校へ行かなかった・行けなくなった生徒向けに高校数学を教えている。 つまり個人差はあるものの、彼らは高校数学をすぐに理解出来る基礎がなかった。 教える目的は、学校の宿題をサポートするためだが、彼らが限宿題内容を理解し、解けるようになる所までを、限られた時間と限られた彼らのエネルギー内で行うことは現実的ではなかった。だから、ある時から学校の宿題は最低限の説明(答えと式くらい)にして、残りを小中学校数学に当てようと試みた。   初回に基礎に戻って勉強する事を伝えると、彼らの表情が曇り、嫌な予感がした。そう言う予感は当たるもんだね。。   週に1回30分、1ヶ月ほど続けても、毎回彼らはいい顔をしない。 たった5問の分数の掛け算を解くだけなのに「もう解きたくない」と言う。普段自己主張しないような子も。なんとか解いてもらって答え合わせをすると4問は解けているから、分からなくて苦痛と言うわけでもなさそうだ。   なんで、嫌なのかなあ。今は小中数学を教えていないから、今度生徒に聞いてみたい。まずは、自分の考えを書いておこうと思う。  

  • 何故、基礎を勉強するのが嫌なのか? ** 生徒たちの原因
  • そもそも必要性を感じない --学校の宿題は、答えが分かればいい。理解したいと思っていない。
  • 自分が分かるようになると思っていない
  • 解く事は出来るが、時間をかけて考える必要があるから --例えば分数の分数のかけ算で約分をするのに大きい数字はヒントが必要だったり、時間がかかる、とか。

** 私がもつ原因 - 小中数学を始める時、初回の導入に失敗した --彼らが勉強に必要性を感じたり、分かりたい!の気持ちを上げることが出来なかった - 説明が下手だった - 教材レベルが彼らに適していなかった -- 解き方は分かっているが、慣れていないレベルであるように感じるし、、、。