猫先生の長めのつぶやき

This is what I am. This is what you are.

【読んだ】はじめての後輩指導

読んだもの

おすすめ度:★★★
読みやすさ:★★★★
サクッと辞書的に読むのがいいかと。

はじめての後輩指導はじめての後輩指導
田中 淳子

経団連出版 2006-09-20
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学んだことメモ

大人と子どもの教育の違い

① 自己概念が違う
 大人は自分な何者で、何が得意で、何がしたいのかなど明確になっている
② 経験が異なる
 経験の広さや深さが異なる。大人の場合は、自分の経験を学習に結びつけやすい。
③レディネスが異なる
 レディネスとは学習に対する準備状態のこと。大人のレディネスは年齢ではなく、役割、立場により規定される
④ 将来への見通し
 子どもは、将来的に必要となるもの、大人は、今すぐ必要としているものを学ぶ。
 
つまり大人は、自分で目標設定ができ、経験を生かしながら学ぶ。

 
 
社会人になって受けた研修を振り返ると、確かに異なりますね。
子どもは表面上に表れない、心に重点を、大人は表面上に表れやすいスキルやマインドセットを学ぶってことかな。
 
 

どう接するのかの基本方針を決める

これだけ最初に考えておいた方がよいのは、部下や後輩を育てる際の自分なりの構想です。

手取り足取り教えるだけが後輩指導ではありません。指示や報告をするという日常の仕事の中に、いかに教育的行動を織り込むか。それが指導方針を定めるポイントです。

恥ずかしい限りですが、経験は少ない私の方が先輩より立場が上という状況です。しかもチームの人数は数人。正直週1も顔を合わせたく無い方ですが、この方がいないとさらなるリソース不足になることは事実。それゆえ、先輩のアドバイスを参考にするのではなく、迎合していました。自分がリーダーである自覚をもち、譲れないところは譲らない姿勢でいたいと考えます。
前職では、調べて聞いたとしても結局自分で解決するしかない状況だったため、先輩に聞きづらく。また、全然聞いてねという割には、聞きづらそうな雰囲気MAXか席にいなかったため、最終的には相談ができなくなっていったんだな〜と感じました。
 
 

仕事の全体像を示してつながりを教える

「これは前から決まっている仕事だから、とにかくいわれたことをやって」などと言われれば、創意工夫をする余地も無いので、ただこなすだけになってしまいます。間違いにも気づかないでしょう。

第一は、仕事の全体像まで示し、仕事の目的を伝えることです。

第二のポイントは、本人にとっての意義や意味を理解させることです。

成果物の中身や時間を明確にしておくことが指示を与える三つ目のポイントです。

反省。「この作業お願いします。」と、経験が長いから分かっているとの前提で仕事を以来していました。そのため、依頼している仕事の全体像を伝えていなかったのは、私の反省ポイントです(とは言いつつ、社会人10年経つのに自分から聞かないのってどうよ、、、。笑)
 
 

読んだ背景

現在教職の勉強をしながら、教育系機関でアルバイト中です。が、経験長い方たちとのコミュニケーションが難しく、、、(社会人の基本ができていないタイプ)。自分より年上ですが、うまく職場を回せたらと思い手にとりました。

ないものねだりの私に、先輩が放った言葉

ないものねだり
  
 
 
  
 
 
 
 
私の悪癖だ。小さい頃から自分が持っていないものに憧れた。頭脳・身体能力・音楽的センス。想像の中では、私はなんでもできる子。でも、現実は違った。時折この悪癖が顔を出す。自分で選択した道なのに、不満ばかりが募り疲れが溜まっていく。最近は愚痴のオンパレードだ。
  
 
 
  
 
 
 
 
「自分で選択した道なのに、楽しめないんですよね。幸せになれると思ったのに。」
 
 
  
 
 
  
 
 
 
 
ふとした時、付き合いの長い先輩に言ってみた。
先輩は、一瞬黙った。

  
 
 
 
 
 
 



そしてこう言った。
 
 
 
 


「今」は、君がこれまで一生懸命選択してきた結果だよ。
そりゃあ、若さ故の過ちもあっただろう。
全てが今の君に繋がっているんだ、まずは自分を誇りに思いなさい。


そしてこう続けた。




そしてだね、
"いつか幸せになれるはず" って考えは「今」を生きていない証拠だよ。
存在しない人生のことを考えている。
 
今が幸せでも、情けなくても、自分の人生だよ。
全部愛してやんなよ。
幸せになりたいなら、まず今の自分を受け容れるんだ。

 
 
 
  
 
 
 





先輩の言葉に、はっとした。
小さい頃からそうだった。小学校の頃は中学校を、中学校の頃は高校を見据えて、準備をしてきた。恋愛は将来役に立つかわからないから後回し。キャーキャー言っている同級生たちは、何が楽しいのかわからなかった。私は絶対幸せになるんだからと思いながら、その時はいつも幸せじゃなかった。
 
 
 
 
もうないものねだりはやめよう、と思った。



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理論と実践両方を取れる人こそ、プロだと思った話。

「やっぱり実践で日々子供達を見ないと」という言葉をちらほら聞きます。

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でも現在教職の勉強をしていて、感じることは
「理論ってめっちゃ役立つんじゃね、、!?」
ということ。



今日教育心理学の教科書を読んでいて、コールバーグの道徳性発達理論を知りました。コールバーグは道徳判断に一定の普遍性があることを論証しようと試み、「1)罰 2)報酬 3)いい子 4)権威 5)社会的契約6 )倫理的原理発達段階」を想定しました。
詳しくは教育哲学で著名な苫野先生のブログで。↓
ittokutomano.blogspot.jp


例えば、喧嘩をしている子どもがおり、大人が介入してきた時に喧嘩をやめた状況を考えます。
そのやめた理由は「ケンカをダメだと分かりやめた」のではなく、「罰を受けるのが嫌でケンカをやめた(1)罰 )」「ケンカをやめることで褒められる(怒られなくなる)からケンカをやめた(2)報酬)」といった具合に道徳判断の発達によって異なるということです。大人が「ケンカはダメな理由」を伝えたからケンカをやめたと思っていても、受け取っていないことは発達に置いて当然ありえるというのです。完全大人の自己満足ですね。だからこそ、発達の段階が大人と子どもで違うことを認識して、子ども目線にたつ必要があることを学びました。



言われてみれば当たり前だし、自分の幼いころを思い出してみれば分かります。大体教師というのは、生徒のことを見ているようで全く見ていない。気持ちなんて理解しようとしなかったじゃないか、と昔を思い出せば分かりますよね。自分で無意識に考えていることも理論を読めば、腹落ちできます。




教師に限らず、周囲の社会人の中でも「かっこいいな」「プロだな」と思えるのは、理論で勉強し実践で理論を試すことを自然と繰り返している人なのはよくある話。そう思えるのは、理論というのは「結果を出す」状態に持っていくために先人たちの知識が凝縮されていることを、結果を出すことで体現しているからなのかも。自己満足ではなく、結果にこだわる大人でありたいと改めて思った夜でした。

「君は今どうしたいの??」

意識高い系(笑)と揶揄されるようになって久しい。





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考える事は立派だけれど、行動力がない。
いや、考えているからこそ、行動しない。




これってかなり致命傷。





特に目の前の問題を頭の中で解決しちゃっているから、
本当に解決している気になって、
その場で満足してしまう。



















ねえ、本当に考えるだけで楽しい?



現実は、ピクリともしていないんだよ。



逆にさ、辛くないの? 考える事にエネルギー使ってさ。

















それなら














もっと遊んだり
大切な人と過ごしたり
自分を幸せにする事に使ってみてはどうだろう?



勉強をすれば成績は上がるかもしれない
勉強会に参加すれば人脈は広がるかもしれない
情報収集をたくさんすれば、あたかも凄そうな人に見えるかもしれない















ねえ、それらは何の為?















君が頑張っていること、行動を起こしていることは認める
でもね、君にとって本当に必要なものなのかな。















本当に「君がやらなきゃいけないこと?」
















君が大学生であろうと、社会人であろうと、
本当にやらなきゃいけないことは案外少なかったりするよ。

















落ち着いて
心が赴くままに
動いていいんだよ



ちょっと他の人に迷惑かけてもいいんだよ


















物事は君が思うより、ゆっくり動く。
今すぐ変わらないんだ。
君だけが先に行こうとしたって、周りがついていかなければ意味がないんだ。






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だから落ち着いて。
記事をシェアする時間を、
家族に電話する時間にしてみようよ。



















「君は今どうしたいの??」

苦しまないで。行動すれば大丈夫だから。


苦しい?不安に押しつぶされそう?
 
 
そうか。きっと君は真面目で、完璧主義なんだろう。
 
 
とってもいいところ。
でも、君の周りにはいろんな人がいることを忘れちゃいけないよ。
 
 
もし君の不安のせいで失敗したとしても、
君の失敗を責める人
「お疲れ」と労ってくれる人
無関心な人
なにも言わないけれど見てくれる人
 
 
いろんな人がいるんだ。
 
 
君と同じ状況であったとしても
不安に押しつぶされそうな人
これからが勝負!と燃える人
「どうせ自分のせいじゃないし」と考える人
特に考えず、淡々とこなすことを考える人
 
 
いろんな人がいるんだ。
だから、君が今不安に押しつぶされそうなのは、君の個性が出ているからなんだ。
大丈夫、君の個性が出ているだけ。悪いことじゃない。
 
 
 
ただ心配なのは、君が苦しんでいることだ。
おそらく望んでいない苦しみだろうと思う。
 
 
不安による苦しみを手取り早く解消する方法、1つ提案させて欲しい。
 
誰かを頼ることだ。
「不安なんです」
「〇〇の部分に自信がなくて、アドバイスいただけませんか」
「ちょうど〇〇の件が良くなる方法あるかな」
 
 
例え頼った人から予想外の言葉を言われて傷ついても大丈夫。
人が悪かっただけ。もしかしたら、その人は今日の朝家族と喧嘩してイライラしていたかもしれないよ。
あなたは不安を解消するために行動した。今日一つチャレンジしたじゃないか。
帰り際にケーキでも買って帰ろう。
 
 
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インターネットを使った試験について

インターネットを使った試験、賛成?反対?

「丸暗記という考え方より、情報を咀嚼して通訳するような能力が必要です。私たちは生徒達に、ただ繰り返すだけの学習法ではなく知識を使ってほしいと考えています。

tabi-labo.com
venturebeat.com
 
 

インターネットの利用した上でのテストは、アリ。イノベーションが起きない限りはナシかな。

デンマークでインターネットを試験利用した際に、以下のような条件があったようだ。

  • インターネットを試験に利用する条件
    • 「正しい事実」を収集するためであること
    • 代わりに議論を行う内容であること
    • 翻訳機能の使用禁止

 
また、試験問題は検索してすぐ答えが書けるような単純な問題ではなく、複雑に生徒本人の興味や議論に発展しそうな内容とのこと。
インターネットでは、論文を見ることができたり、教科書で知り得ない「事実」もすぐに分かる。うっかり忘れても思い出せる。例えば、将来仕事で学校で習った知識が必要になったらどうやって事実を調べるか?2017年時点では、まずGoogle(もしかしたら未来は別の検索エンジンかもしれない)だろう。リアルな世界ではインターネットで調べることは禁止されていないのに(もちろんインターネットだけでは不十分な場合も多いが。)、どうして学校はダメなんだろうと疑問に思う。
  
 
一旦メリデメを整理してみよう。

  • インターネットを使った試験のメリット
    • 教師は、生徒本人の「事実(知識)」+「考える力」を問うことができる
    • 生徒は、カンニングしづらくなる(内容が似通っていては、カンニングだとバレるから)
    • リアルな世界での評価に、"知識をどれだけ持っているか"の点数評価よりは近づけるのでは。例えば、勉強ができると賢いの差が埋まり、"勉強頑張ってきたのに、、、仕事できないガーン"といった社会人を減らすことに繋がるのでは。例えば、覚えることは苦手でも考える力はある子の自己肯定感を不用意に削ぐことはなくなるんじゃないだろうか。

 

  • インターネットを使った試験のデメリット
    • 生徒にとって試験勉強しづらい => つまり勉強習慣の形成ややり抜く力を鍛える機会を損なうのでは?
    • 教師にとって、科目ごとに問題を作成することは難しい、、?(例えば、原価計算は)
    • 教師にとって、"何を◯とするか"の評価基準を作ることが難しい。これこそ答案をインターネット上に公開していろんな人にチェック受けないとじゃないか?
    • インターネットの記事を使って、すでにある意見や議論の単語を並び替えたり、別の言葉で言い換えて答案を作成できる(記事でももちろん、懸念点が記されている。)


生徒視点ではインターネットを使った試験は魅力的。だけど「魅力的だから導入しまーす!」というのは、デメリットに評価が絡んでいる時点で生徒たちに無責任すぎる。学校の点数評価システム以上に生徒の自己肯定感をなくすかもしれない。悲しいかな。イノベーションが起きない限り、現実はそうだろう。でも、、、
 
 

もしインターネットの試験を導入するなら、どう評価する?

記事には見当たらなかったけれど、試験範囲を学び始めた時との変化ではないだろうか。例えばこんな感じ。

  • ググり力
  • 文章構成力
  • 文章表現力
  • 論理的整合性
  • 表記された事実の正確さ

 
 
「できること」より「できるように試したこと変化したこと」を評価する教師でありたいなあ。そう思うとインターネットの試験がいい。

【やってみた】生徒へワークショップを開催してみた

社会人経験は毛が生える程度があるとはいえど、教師の経験はありません。そのため今大学で学んでいます。生徒たちから「受験を考えているけれど、何していいかわからない」「どの学部がいいの?」「塾行ってるけど、とりあえず不安」みたいな言葉をよく聞いていたので、ちょっとしたワークショップを開きました。
普通の全日制学校ではないことを念頭に置いて読んでいただけると幸いです。)

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概要

  • 目標:「考えて」「自分で決める」事で、主体性を学ぶ
  • 目的:志望校が一旦決まっている、合格の為に必要な科目が自分で理解できている
  • 対象:高校2年生
  • 前提条件:高校卒業後進学と決めている
  • 構成:全2回(1h ×2)

 
 

準備した資料

  • 受験勉強スタートのチェックリスト
  • 大学比較表を作成

(ページ下部に添付)
 
 

ワークショップ内容

1回目の流れ

事前宿題:少しでも気になった学校の資料請求を行う事

  1. 導入
  2. 「受験勉強スタートのチェックリスト」配り、何をしたらいいか分からない場合の目標設定と現在位置の確認を行うことを説明。
  3. チェックリストを使いながら、現在できていることにチェックを入れる
  4. 「受験勉強スタートのチェックリスト」STEP1-3を実施する(「大学比較表」と事前宿題を使ったワーク)
  5. 志望校を一旦設定する

 

ワークの流れ

大学比較表頭に、こんな感じで書きました。

・大学比較表の使い方
 1. 大学の資料やネット情報を使い、枠内に記入しよう
 2. 記入したら、赤い項目で自分にとって大切な準備番号をつけよう(番号を書く場所は、自分がわかればOK)
  大学名 => ネームバリュー
  学ぶ内容 => 興味があるコト、やりたいコト
  キャンパスの最寄り駅 => 立地
  学費 => お金
 3. 2の順番を見ながら、一番自分が行きたい、適している大学を選ぼう

 

2回目の流れ

事前宿題:無し

  1. 前回の振り返り
  2. 「受験勉強スタートのチェックリスト」のSTEP3を実施
  3. 塾と独学のメリット・デメリットを提示し、どちらで勉強するのかを決める(悔しいことですが、今のこの高校では受験指導をするリソースが皆無なのです。)

 
 

振り返り

よかった事

他の先生が個別でみていたというのもあり、効果はいまいち。。。。 ただ、普段の授業では自分で作業して考え、書く作業の機会はないため、いい機会にはなったと。
 

次回改善したい事

今回は個別というか、急遽話をした生徒と実施したので次回は全生徒に告知した上で実施したい。
そもそも将来社会へ出ることに対して悲観的な生徒も一部いるので、その子たちへのケアを事前に行なっていたい。
というか、きちんと授業もして、LHR等利用して生徒へ適切な取り組みをさせている教師ってスキル人格共にすごい、、、。
 
 

気になったこと

事実1

「〇〇してみたら?」と提案したことがらに対して「やってみる」と返答し様子としてはその気である。ただ、次学校に登校するまでに行動に移すこと殆どなかった。話を聞くと「だって〜だから」とめちゃくちゃ色々話してくる。「今から一緒に〇〇してみよっか」とすると、嫌がらなかった。
 

解釈1

嫌われている訳ではないし、拒否られている、ウザがられている訳ではなさそう。
時間的感覚が、この子は他の人よりゆっくりなんだなあと思った。また、自由すぎる校風が、逆に主体性がなくなってる?と疑問になった。大学入学後、卒業後に信頼できる友達が身近にいることは、他の子より大事かも。
 

事実2

このような会が欲しいと言っていた一人が、1回目欠席。
 

解釈2

本当の体調不良もあるけれど、決まった時間時刻に来ることが苦手なのかも(この数ヶ月で何度かその傾向があった)。この子もマイペースなんだろうなあ。内的動機で動くタイプかな。ここにいる子達には特に「引き出す」力が適しているなあと感じました。
 
 

参考

受験勉強スタートのチェックリスト

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大学比較表

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、、、引き出す力ってどういう分野なのかしら??